150話「指示待ち社員」は、マネジメントの鏡である

コラム

〜“自分で考える人”が育つ会社には共通点がある〜

「言わないと動かない」
「指示がないと何も始めない」
「マニュアル通りしかできない」

そんな“指示待ち体質”に頭を悩ませていませんか?

社員が考えないのではない。
“考えなくていい空気”になっているだけです。


組織に蔓延する“思考停止”の原因

  1. 「間違うと怒られる」という恐怖
  2. 「どうせ上司が決める」というあきらめ
  3. 「聞いた方が早い」という習慣

これらを放置していると、組織はどんどん“思考停止モード”になり、創造性・スピード・責任感が失われていきます。


◆ “考える社員”を育てる3つのマネジメント行動

「答え」より「問い」を返す

×「それはこうやってやって」
○「あなたなら、どう考える?」

→ 小さな場面でも“自分で考える時間”を与えることで、思考の筋肉が鍛えられます。


「失敗OK」のメッセージを発信する

「まずやってみよう。うまくいかなくても、それが次に活きる」
→ “正解”ではなく“仮説と行動”を評価する文化が、チャレンジを生みます。


プロセスを一緒に振り返る

結果ではなく、「なぜそう考えたか」「どう動いたか」を一緒に分解して見直す。
→ 思考パターンを言語化させることで、学びと再現性が高まります。


まとめ:「考える組織」は、“問いかける上司”から始まる

社員に“自律”を求めるなら、まずは上司が“任せる勇気”と“聴く姿勢”を持つこと。
人は「考えてよい」と思えた瞬間から、変わり始めます。

指示を出す力”より、“問いを立てる力”が、これからのマネジメントを決める。