〜数字に強い現場が、強い経営をつくる〜
「数字は経営者や本部が見るもの」
「現場にとっては関係ない」
――そんな考え方が、今なお多くの企業に根づいています。
しかしそれは、最も大きな“利益の取りこぼし”かもしれません。
“数字に強い現場”は、自然と“儲かる現場”になる。
◆ 数字を理解できる現場と、できない現場の差
✅ 数字がわかる現場
- 1品の原価率を意識して仕入れる
- 人件費率を見てシフトを調整できる
- 廃棄や無駄の“損失”を感覚的に把握している
❌ 数字がわからない現場
- 売れればOK、コスト意識がない
- 人を多く入れること=安心と誤解
- ロスが出ても「仕方ない」で終わる
この差は、月末の帳簿ではなく、日々の積み重ねで大きな利益差になります。
◆ 「数字に強い現場」をつくる3つの鍵
① “経営用語”を“現場の言葉”に翻訳する
- 「FL比率」→「食材と人件費を合わせて、売上の60%以内にするってこと」
- 「客単価」→「1人のお客様が、いくら使ってくれてるか」
数字アレルギーの人にも、“自分の行動に直結する”言葉で伝えることが重要です。
② 日報・朝礼に“数字1つだけ”取り入れる
毎日全体の数字を見る必要はありません。
むしろ、「今日は客数と客単価だけ意識しよう」など、“1日1テーマ”でOK。
数字は、「考えるきっかけ」として現場に置くのがベストです。
③ “数字を出せた人”をしっかり称賛する
- 客単価アップに貢献したスタッフ
- ロス削減を提案した社員
- 生産性の高い働き方を実行したチーム
→ 具体的に「どんな行動が数字に反映されたか」をフィードバックし、
“数字に向き合うこと=かっこいいこと”という文化を育てます。
◆ まとめ:数字を“経営の言葉”から“現場の言葉”に変える
数字は冷たいものではありません。
むしろ、現場の努力・知恵・工夫を“目に見える成果”として教えてくれる味方です。
「数字のわかる現場」ではなく、
「数字で動ける現場」が、企業を強くする。

