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コラム

第121話:「原理と原則」
「原理」と「原則」は似ている言葉ですが、意味や使われ方には明確な違いがあります。
<【原理】とは?>
● 意味
  物事が成り立つ基本的な仕組みや法則のこと。
  科学や自然、技術などの「根本のルール」を示します。
● 特徴
 ・ 変わらない普遍的なもの
 ・ 客観的・科学的な裏付けがある
 ・ たとえば「重力の原理」=物体は引力で地球に引っ張られる
● 例
分野 原理の例
物理 万有引力の原理(重いものは引き合う)
経済 需要と供給の原理(価格は需給で決まる)
経営 パレートの法則(成果の80%は20%の行動から)

<【原則】とは?>
● 意味
  物事を行う上での基本的な方針やルール、指針のこと。
  「このようにすべき」「こうあるべき」といった行動や判断の基準です。
● 特徴
 ・ 実践的で人間の判断に関わる
 ・ 時代や状況に応じて変わることもある
 ・ 社会的・倫理的価値観を含むことがある
● 例
分野 原理の例
ビジネス 顧客第一主義の原則
法律 無罪推定の原則
マネジメント PDCAの原則(Plan→Do→Check→Act)

< 両者の違いまとめ>
項目 原理 原則
意味 物事の根本的な仕組み・法則 行動や判断の基本的な方針
性質 普遍的・自然法則 実践的・社会的ルール
重力、慣性、摩擦 先義後利、報連相の原則
変化 基本的に変わらない 時代や場面で変わることがある

<イメージで覚えるコツ>
「原理」=自然にそうなる理由(重力があるから物は落ちる)
「原則」=そうすべきルール(危ないから高い所から物を落とさない)