COSMO-NEXT COMPANY

コラム

第129話:「“上”が動かなくても、“下”から会社は変えられる」
「現場こそ最大の経営資源」
どれほど優れた戦略も、現場で実行されなければ意味がありません。
逆に言えば、現場が強い会社は、自然と売上も顧客満足も向上します。
そして現場力とは、「経験年数」や「能力」ではなく、「自分ごとにする文化」で決まります。

◆ 現場力=“指示待ち”を脱した社員の数
 「やれと言われたからやる」ではなく、
 「お客様のために、こうした方がいいと思うからやる」
 この違いが、企業の強さを決定づけます。
 “現場”とは、顧客との接点がある“唯一の場所”である。
 経営者は“戦略”をつくれますが、“信頼”をつくれるのは現場だけです。

◆ 現場力を高める3つの視点
 ① 「任せる」から「託す」へ
  指示を与えるのではなく、「あなたの判断を信じている」という姿勢が、社員の主体性を引き出します。
 ② “行動”を評価する文化をつくる
  結果だけでなく、日々の挑戦・改善提案・周囲への声かけなど、「行動そのもの」を肯定的に評価する仕組みが、挑戦を加速させます。
 ③ 失敗を責めない土壌をつくる
  現場が力を発揮できない最大の理由は、“ミスが怖い空気”です。
  「失敗しても学びがあればOK」というメッセージを、トップが繰り返し発信しましょう。

◆ 小さな改善が、会社を動かす
 ① 現場スタッフ発の改善提案
  お客様との接点が多いスタッフだからこそ、
 「困っているお客様に気づく」「声をかける」重要性に気づきやすい。
 ② お礼ハガキ制度の導入
  単なる接客にとどまらず、感謝の気持ちを“カタチ”にして伝えることで、
  印象に残りやすくなり、結果としてリピーター増に貢献。

◆ まとめ
 「現場を育てる」ではなく、「現場から学ぶ」
 経営とは、“やらせること”ではなく、“動きたくなる場をつくること”。
 現場の声に耳を傾け、現場の変化を信じた企業こそが、これからの時代を勝ち抜きます。