COSMO-NEXT COMPANY

コラム

第143話:「営業は“売る人”ではなく、“頼られる人”になる時代」
〜数字より、信頼がモノを言う時代の営業スタイル〜
「いい商品なんですけど…」
「もう少し安くなりませんか?」
「また検討して連絡しますね」
営業をしていて、こうした“やんわり断られ”に心当たりはありませんか?
売れない理由の多くは、商品ではなく、“関係性の弱さ”にある。
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◆ 売るな、信頼されよ
 現代の顧客は、営業トークに慣れています。
 情報もネットで手に入ります。
 だからこそ、売り込まれることに敏感で、「買わされる感」に強く拒否反応を示します。
 では、何が決め手になるのか?
 それは「この人に相談すれば間違いない」という“信頼感”です。
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◆ “売れる営業”より、“選ばれる営業”
 【売れる営業】
 ・プレゼンがうまい
 ・商品知識が豊富
 ・クロージングが強い
 【選ばれる営業】
 ・ヒアリング力が高い
 ・相手の課題を整理してあげられる
 ・売らずに“導く”
 特に中小企業やBtoBの世界では、「この人と仕事がしたい」「この人なら安心」が決定打になります。
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◆ “信頼される営業”の3つの習慣
 ① 相手の話を“聞き切る”力
  話を遮らず、共感を挟みながら聞くことで、「この人は自分のことを理解してくれる」と感じてもらえます。
 ② 即答よりも“調べて返す”姿勢
  「一度確認して、明日までにご連絡します」
  →その誠実さが、信頼につながります。
 ③ “売らないタイミング”を見極める
  「今は必要なさそうですね。必要なタイミングでまたご連絡させてください」
  →この引き際が、顧客の印象を大きく変えます。
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◆ 成果を生むのは、数字ではなく“記憶”
 営業にとって本当に重要なのは、「どれだけ話せるか」ではなく、「どれだけ覚えてもらえるか」。
 信頼は、一朝一夕では築けないが、築ければ“価格”さえ超える武器になる。
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◆ まとめ:営業=“売ること”から“頼られること”へ
 営業のゴールは、「契約を取ること」ではなく、
 「相手の頭の中で“相談すべき相手”になること」。
 売る力より、寄り添う力。
 それが、これからの時代に求められる“営業の進化”です。