COSMO-NEXT COMPANY

コラム

第144話:「“経営会議”より、“現場のつぶやき”を信じよ」
〜現場からの声を拾える会社だけが、生き残る〜
「経営者がいくら考えても、なぜかうまくいかない」
「現場が思ったように動いてくれない」
そんな悩みを抱える企業は少なくありません。
その多くは、「現場の声を聞く姿勢」が欠けていることに起因します。
答えは“現場”にある――これは、すべての業種に共通する真理です。
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◆ 現場とは、企業と顧客をつなぐ“最前線”
 ・顧客の反応がリアルに見える
 ・商品・サービスの評価が直接返ってくる
 ・オペレーションのムダが肌感覚でわかる
 こうした“肌で感じた情報”こそ、最も鮮度が高く、意思決定に価値ある材料です。
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◆ 「現場からの提案」が起きる組織には、共通点がある
 ① 「言いやすい雰囲気」がある
  → 否定されない、笑われない、ちゃんと聞いてくれる
 ② 「聞くだけで終わらない」仕組みがある
  → 意見が記録され、検討・報告・改善まで進むサイクルがある
 ③ 「小さな実行」を称賛する文化がある
  → 大改革でなくても、“1つ実行”を価値とみなす風土
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◆ 「改善案BOX」よりも「5分の対話」
 制度やフォーマットよりも、最も有効なのは“会話の中で拾う”ことです。
 ・朝礼後に「最近気になることある?」
 ・昼休みに「昨日、やりにくかったことあった?」
 この“何気ない一言”が、意外な改善のヒントになります。
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◆ まとめ:社員は“資源”ではなく、“知恵”である
 働く人は、単なる労働力ではありません。
 彼らこそが、経営にとっての“リアルなセンサー”であり、“改善の原石”です。
 「現場が黙っている会社」は衰退し、
 「現場が語る会社」は進化する。