COSMO-NEXT COMPANY

コラム

第147話:「値上げできない会社に、未来はない」
〜価格を上げても選ばれる企業がやっていること〜
原材料費、光熱費、物流費、最低賃金
あらゆるコストが上がり続けるなかで、
「価格を据え置く」ことは、もはや“誠実”ではなく“自滅”になりつつあります。
値上げは悪ではない。
“値上げの仕方”こそが、企業の品格である。
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◆ 「値上げできない会社」には共通点がある
 • 顧客との関係が「価格」だけで成り立っている
 • 商品やサービスの“価値説明”ができていない
 • 「値上げ=逃げられる」と思い込んでいる
 実は、値上げが通らないのではなく、“理由”が伝わっていないだけなのです。
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◆ 値上げができる会社は、こうしている
 ① 「理由」を丁寧に伝える
  「値上げします」ではなく、「なぜ値上げが必要なのか」を説明。
  → 原材料の高騰/社員の待遇改善/持続可能な品質確保 など
 ② 「誠実な姿勢」を見せる
  一方的に告げるのではなく、「理解してもらいたい」という丁寧な姿勢が顧客の心に響きます。
  → 手紙、SNS、POP、レジでの一言など、伝え方を工夫する
 ③ 「価値」を磨き続けている
  単なる値上げではなく、「より良くなった」と実感してもらえる工夫がある。
  → 接客、包装、サービス、付加価値の強化など
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◆ 値上げは「逃げ」ではない。「覚悟」の表明である。
 本当に大切なのは、“値上げ”そのものではなく、
 その背景にある企業の姿勢・誠実さ・価値への自信です。
 顧客は、単に安いものを探しているわけではありません。
 “納得して、お金を払いたい理由”を求めているのです。
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◆ まとめ:「価格」ではなく「関係性」で選ばれる企業へ
 • 値上げは、信頼関係を深めるチャンス
 • 値上げこそ、企業としての“言葉の力”が試される瞬間
 • 値上げの裏にある“ストーリー”が、ファンを生む
 値上げできる会社は、未来への責任を果たしている会社である。