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コラム

第55話:「損益分岐点」 (2024年01月27日)
損益分岐点(Break-even point)は、企業が利益を出し始めるために必要な最低の売上高や生産量を指します。
つまり、売上高が固定費と変動費をまかなうだけの水準に達したとき、企業は損益分岐点に達したと言います。
このポイントでは、企業は収益と費用がちょうど相殺され、純利益はゼロとなります。

以下は、損益分岐点の計算式とその要素についての簡単な説明です。
1.損益分岐点の計算式:
  損益分岐点(売上高) = 固定費 / (1 - (変動費率 / 売上高率))
  ・固定費: 企業が支払わなければならない固定的な経費や費用。
  ・変動費率: 1単位あたりの変動費の額(変動費 / 売上高)。
  ・売上高率: 1単位あたりの売上高の額(売上高 / 販売数量)。
2.要素の説明:
  ・固定費: 企業が固定的に支払わなければならない経費や費用。例えば、賃貸料、給与、保険などが含まれます。
  ・変動費: 生産や販売の数量に応じて変動する経費。例えば、原材料費、労働費などが変動費に含まれます。
  ・変動費率: 1単位あたりの変動費の割合。通常は変動費 / 売上高で計算されます。
  ・売上高率: 1単位あたりの売上高の割合。通常は売上高 / 販売数量で計算されます。

損益分岐点を知ることは、企業が最低限の売上目標を達成するために必要な条件を理解するのに役立ちます。
また、マーケティング戦略や価格設定の決定にも影響を与える重要な情報となります。