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コラム

第67話:「運搬のムダ」 (2024年04月27日)
運搬のムダは、生産現場や作業場において、部品や製品を移動する際に発生する無駄な運搬作業を指します。
これらの無駄な運搬は、時間や労力、リソースの浪費を招き、生産性を低下させる原因となります。
具体的には以下のような要因が運搬のムダを引き起こす可能性があります。

不必要な移動:
  部品や製品を移動する際に、最適でない経路を選択することがあります。
  また、移動距離が過剰に長い場合や、頻繁に移動する必要がある場合など、
  不必要な移動が発生する可能性があります。
過剰な在庫:
  部品や製品の在庫が過剰な場合、それらを運搬する必要が生じます。
  在庫の増加に伴い、運搬作業の頻度が増え、無駄な運搬が増加します。
運搬手段の不適切な選択:
  部品や製品を運搬する際に、適切な運搬手段を選択しない場合、効率が低下します。
  例えば、大型の製品を運ぶのに手動のカートを使用する場合などがあります。
作業スペースの不適切な配置:
  作業スペースや設備が適切に配置されていない場合、部品や製品の運搬距離が増加し、無駄な運搬が発生します。
運搬の遅延:
  部品や製品の供給が遅れたり、運搬作業が滞ったりすると、生産ラインが停滞し、生産性が低下します。

これらの運搬のムダを削減するためには、以下のようなアプローチが取られます
・価値流マッピング (Value Stream Mapping): 作業プロセスをマッピングし、無駄な運搬作業や移動距離を特定します。
 これにより、ムダの発生源を明らかにし、改善の方向性を示します。
・作業スペースのレイアウトの最適化: 作業スペースや設備の配置を最適化し、運搬距離を短縮します。
 また、必要な部品や製品が簡単にアクセスできるようにすることで、運搬のムダを削減します。
・JIT (ジャストインタイム) 生産の導入: 部品や製品を必要な時に必要な量だけ供給することで、在庫を削減し、運搬作業を最小限に抑えます。
・運搬手段の改善: 適切な運搬手段を導入し、運搬作業を効率化します。
 例えば、フォークリフトやコンベアベルトなどを活用することで、運搬作業の負担を軽減します。

これらの取り組みにより、運搬のムダを削減し、生産プロセスの効率性を向上させることができます。