COSMO-NEXT COMPANY

コラム

第76話:「動作経済の原則」 (2024年07月06日)
動作経済の原則は、仕事や作業の効率を高めるためのガイドラインです。
主に作業方法や動作の設計に関するもので、労働生産性の向上、疲労の軽減、安全性の向上を目指しています。
以下に、動作経済の主要な原則をいくつか紹介します。

1. 身体の動きを最小限にする
  不要な動きを減らすことで、効率を高め、疲労を軽減します。
  例えば、必要な道具を手元に置くことで、移動時間を減らすことができます。 2. 動きのリズムを整える
  一定のリズムで作業を行うと、疲労が少なくなり、効率が向上します。
  規則的な動作は、集中力を維持しやすくします。
3. 動作の標準化
  標準化された動作は、作業の一貫性を保ち、ミスを減らします。
  また、標準化により、作業の訓練が容易になり、新人の早期戦力化が可能となります。
4. 最適な作業姿勢
  作業姿勢が適切であれば、疲労が軽減され、長時間の作業が可能になります。
  例えば、立ち仕事と座り仕事の適切なバランスを取ることが重要です。
5. 両手の動きを調和させる
  両手が同時に異なる作業を行うと効率が低下するため、同じ作業を同時に行うか、
  一方の手が他方の手を補助するように設計します。
6. 動作の重複を避ける
  同じ動作を繰り返すことは避け、連続した動作がスムーズに流れるように設計します。
7. 最小の力で作業を行う
  作業に必要な力を最小限に抑えることで、疲労を減らし、生産性を向上させます。
  例えば、工具や機器の適切な選定が重要です。
8. 視線の移動を最小限にする
  視線の移動が少ないと、集中力が維持されやすくなります。
  重要な情報や道具は、視線を動かさずにアクセスできる位置に配置します。
9. 重力を活用する
  重力を利用して作業を行うことで、力を節約し、効率を高めます。
  例えば、部品の移動に重力を利用する方法があります。
10. 機械を活用する
  人間の手では難しい作業や、単純な繰り返し作業は機械を利用することで効率を向上させます。

これらの原則は、特に製造業や物流業などの現場作業において効果的ですが、オフィスワークや家庭での作業にも応用することができます。