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コラム

第77話:「イシューツリー」 (2024年07月12日)
イシューツリーは、問題解決や分析を行う際に使用されるツールで、問題を階層的に分解し、構造化する手法です。
これにより、複雑な問題を整理し、理解しやすくすることができます。
以下にイシューツリーの基本的な構成要素と作成手順を説明します。

イシューツリーの基本構成
1.トップレベルの問題
 ・分析したい主要な問題や質問をトップレベルに設定します。
2.サブ問題(子ノード)
 ・トップレベルの問題を細分化していきます。
  これらは子ノードとなり、問題の具体的な側面や要因を表します。
3.さらに細分化された問題
 ・サブ問題をさらに詳細に分解し、原因や要因を特定します。
  これを繰り返すことで、問題の根本原因を見つけやすくなります。

イシューツリーの作成手順
1.主要な問題の定義
 ・まず、解決すべき主要な問題を明確に定義します。
  例:「売上が低下している」。
2.問題を大カテゴリーに分解
 ・主要な問題を、いくつかの主要カテゴリーに分けます。
  例:マーケティング、営業、製品品質。
3.サブ問題の特定
 ・各カテゴリーをさらに細分化し、具体的なサブ問題を特定します。
  例:マーケティング→広告効果の低下、営業→営業チームのモチベーション低下。
4.細分化を繰り返す
 ・各サブ問題をさらに細かく分解し、具体的な原因や要因を特定します。
  例:広告効果の低下→ターゲット設定の誤り、広告予算の不足。
5.可視化
 ・問題とその分解結果をツリー状に図示します。
  これにより、全体像を視覚的に把握しやすくなります。

イシューツリーの利点
・問題の全体像把握: 問題の構造を可視化することで、全体像を理解しやすくなります。
・原因の特定: 問題の根本原因を特定しやすくなります。
・コミュニケーションの円滑化: 図示することで、チーム内でのコミュニケーションが円滑になります。
・解決策の検討: 明確に分解された問題に対して、効果的な解決策を検討しやすくなります。

イシューツリーの具体例
例:売上低下の原因分析

売上低下
├── マーケティング
│ ├── 広告効果の低下
│ │ ├── ターゲット設定の誤り
│ │ └── 広告予算の不足
│ └── ブランド認知度の低下
├── 営業
│ ├── 営業チームのモチベーション低下
│ └── 営業スキルの不足
└── 製品品質
├── 品質不良
└── 製品ラインナップの不足

このように、イシューツリーを使うことで、複雑な問題を整理し、効果的に解決策を見つける手助けをすることができます。