COSMO-NEXT COMPANY

コラム

第90話:「5W1H分析」
5W1H分析は、情報を整理し、状況を分析するためのフレームワークの一つで、特に問題解決や計画立案の際に用いられます。
「Who(誰が)」「What(何を)」「When(いつ)」「Where(どこで)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」という6つの質問に答えることで、
物事を体系的に理解しやすくします。

<5W1H の構成要素>
1.Who(誰が)
  関係者や実施者、担当者を特定します。
  例: 誰がこのプロジェクトを担当しているのか?誰がこの問題に影響を受けているのか?
2.What(何を)
  事象や活動の内容、実施されていることを明確にします。
  例: 何が問題になっているのか?何が実行されているのか?
3.When(いつ)
  時間やタイミングを特定します。
  例: いつこの問題が発生したのか?いつこのプロジェクトを開始するのか?
4.Where(どこで)
  場所や発生地を特定します。
  例: どこでこの問題が発生しているのか?どこで作業を行うのか?
5.Why(なぜ)
  原因や目的を明確にします。
  例: なぜこの問題が起きたのか?なぜこの活動を行うのか?
6.How(どのように)
  方法やプロセスを明らかにします。
  例: どのように問題を解決するのか?どのようにプロジェクトを進めるのか?

<5W1H 分析の活用例>
5W1H は、様々なシーンで活用でき、以下のような目的で用いられます。
1.問題解決・課題分析
  問題の背景や原因を把握する際に、各質問に答えることで全体像を整理し、課題解決のアプローチを見出すことができます。
2.企画立案
  プロジェクトや企画の目的や内容を明確にし、どのように進めるべきかを体系的に考えることができます。
3.報告書作成・情報整理
  情報を整理しやすく、報告書やプレゼンテーションの構成を組み立てる際に役立ちます。

<5W1H 分析の例>
例えば、ある商品の売上が低迷している問題を分析する場合、次のように5W1Hを使って整理します。
1.Who(誰が)
  誰がこの商品を購入しているのか?(顧客層)
  誰が競合商品を購入しているのか?(競合顧客)
2.What(何を)
  売上がどのくらい減少したのか?
  何が顧客にとっての価値なのか?
3.When(いつ)
  いつから売上が低迷し始めたのか?
4.Where(どこで)
  どの地域や販売チャネルで売上が低迷しているのか?
5.Why(なぜ)
  なぜ売上が減少したのか?(原因)
  なぜ競合が優位に立っているのか?
6.How(どのように)
  どのように改善できるのか?(改善策)

このように、5W1Hを用いることで、問題や課題を多角的に捉え、適切な解決策を導き出すことができます。
分析や議論を体系立てるための強力なフレームワークとして、ビジネスや学術、日常生活においても広く活用されている手法です。