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コラム

第91話:「バーコードとQRコード」
バーコードとQRコードは、どちらも情報を記録するためのコードですが、その構造や用途に違いがあります。
以下にその主な違いを説明します。

< 構造の違い>
1.バーコード(1次元コード):
  横方向に並んだ線(バー)とスペースで構成される。
  横方向のみに情報が記載され、情報量は比較的少ない。
  一般的なEANやUPCコードは13桁程度の数字情報を格納できます。
2.QRコード(2次元コード):
  縦横に点(ドット)で構成されるため、2次元に情報を格納できる。
  より多くの情報(文字やURL、画像データの一部など)を含めることができ、情報密度が高い。
  数千文字まで格納でき、エラー訂正機能が備わっているため、一部が汚損しても読み取り可能。

<容量と格納できる情報>
1.バーコード:
  数字や少数の文字列を格納可能。基本的に数字のみのシンプルな情報を扱うことが多い。
  例: 商品番号、図書館の蔵書コードなど。
2.QRコード:
  数字、文字(日本語を含む)、URL、バイナリデータなどを大量に格納可能。
  例: ウェブサイトへのリンク、Wi-Fi情報、電子チケット、支払い情報など。

<用途の違い>
1.バーコード:
  主に商品管理、在庫管理など、シンプルな情報を扱う場面で使用される。
  例: スーパーマーケットでの商品スキャン、物流の管理など。
2.QRコード:
  より複雑で多くの情報を扱いたい場合に使われ、モバイルデバイスでの読み取りに適している。
  例: スマートフォンでの支払い(PayPayなど)、電子チケットの確認、情報の素早い共有(名刺、URLなど)。

<読み取り方法>
1.バーコード:
  専用のバーコードリーダーやスキャナーで水平に読み取る。
2.QRコード:
  スマートフォンのカメラやQRコードリーダーで、上下左右の向きに関わらずスキャン可能。

<まとめ>
1.バーコードは、基本的に1次元のコードでシンプルな数字情報を扱い、主に商品や在庫管理に利用されます。
2.QRコードは、2次元のコードで大量の情報を扱うことができ、モバイルデバイスでの利用や多様な用途に対応しています。

このように、用途や格納できる情報の量によって、それぞれのコードは使い分けられています。